工夫しながら手洗いする姿に感動

先日、私たちが学校給食の自立運営を支援しているジェソール県シャシャ郡の小学校を訪れました。ここでは子供たちも力を出しています。

今年は例年になく雨が多く、この日もどしゃぶり。給食の前になると子供たちは手洗いのため、いつもは教室から30メートルほど離れた校庭の片隅にある1本の手押しポンプにずらっと並びます。でもこの日は様子が違っていました。上級生が大きなバケツと小さなバケツに手押しポンプの水を汲んできて、教室の前に置きます。下級生は小さなバケツの水に手を入れて濡らし、石鹸をつけて洗ってから上級生に大きなバケツに入ったきれいな水をかけてもらいながら手の泡を流して仕上げをしていました。写真は順番を待って教室に列をつくっている様子です。

日本のように学校の中に雨に濡れなくても手が洗える水道があったら便利だけれど、水道がなくても、自分たちで工夫しながらきちんと手洗いしているところに“いいね ! ”です。



『環境さんぽ道』で当会学校給食活動を紹介

当会の学校給食開始にご尽力いただいた村山伸子教授(新潟県立大学人間生活学部健康栄養学科)が『環境さんぽ道』7月10日付で当会の学校給食の取り組みを紹介しています。

6/22 学校給食の食材野菜の種まき、学校菜園で

 

 

6月22日ジョドナットプール小学校(ジェソール県シャシャ郡)の学校菜園で学校給食実行委員メンバーが学校給食に使う野菜の種まきをしました。

 

現在ジョドナットプール小学校は、断食とイード祭のため休講。7月10日から学校が始まり、学校給食も開始です。

2015年から始まった小学校給食も今年で2年目。今年は学校給食の運営を学校給食運営委員21名(地区母親リーダー7名、他保護者5名、村有力者9名)が行うようにしています。

数名ずつがチームとなって給食材料を村の市場で購入したり、調理員の衛生や配膳などをチェックしたり、米や寄付を集めたりして、学校給食の実施のために協力しています。

 

今年度の目標は、農村の住民の協力で資金の半分を賄い、日本からの支援は半分とすること。そのために皆で力を合わせて学校菜園を整備し、食材となる野菜(葉菜類)の種をまきました。野菜をヤギから守るため、事前に竹を寄付してもらい、6月20日に実行委員数名で協力して竹の柵を作りました。今後、学校が始まったら児童が先生と一緒に菜園のお世話をする予定です。

 

7月10日の学校給食開始までに野菜が大きくなって、栄養たっぷりの給食が作られることを願います。

 


5/10 味の素による学校給食紹介動画が完成しました!

 

 

JBCEAが味の素の支援で進めてまいりました大豆入り学校給食プロジェクト。

給食の経験が全くない農村で、現地の技術で学校給食を調理・提供し、子供たちが健康になってきました。味の素「食と健康」国際協力支援の終了にあたり、味の素が現地学校給食の様子を動画にまとめました。元気な子供たちの様子をご覧ください。

 

地域住民が自主運営し持続可能な学校給食モデルづくりはまだ道半ばですが、保護者のお母さんたちや地域住民とともに、これからも子供たちの健康を願って努力を行っていきます。
どうぞ、さらなる応援をよろしくお願いします。

 


3/5 学校給食プロジェクト報告会を開催しました。

文京シビックセンター会議室2で学校給食プロジェクト報告会を開催しました。24名の方が参加してくださいました。

ゲストに、名古屋から楠山詠子さんをお招きし、協力隊で活動したバングラデシュの子どもたちの保健活動、リトルドクターの事例についてお話しいただきました。

引き続き、当会代表の松本より今までの6年間の活動をまとめた中間報告書にそって、活動内容を報告。

栄養不良の子どもたちに、1日1食学校給食で栄養ある食事を食べてほしいとバングラデシュではじめて公立学校で開始した学校給食。給食によって子供たちの成長不良が大きく改善されたこと、しかし自立して継続するのは困難であったこと。今までの6年間の経験に学んで、現在は本当に子供たちの成長を願う母親を中心に新しい学校給食の運営組織を作り、自立モデルづくりに取り組んでいる様子を報告しました。

報告は、中間報告です。地元の村の人々と共に考え、共に歩んでいくという地道な活動はこれからが正念場。どうぞ応援してください。ぜひ、まだ会員でない方は会員になってご支援ください!

中間報告書をご希望の方は、実費でお分けできますのでご連絡ください。→問い合わせ

 




学校給食プロジェクト報告会開催のお知らせ

2016年3月5日(土)に学校給食プロジェクトの報告会を行います。

私たちがバングラデシュで学校給食の普及に取り組んできた、約6年間の活動の様子をお伝えします。

参加費は無料です。バングラデシュや途上国支援に興味がある方など、どなたでもお越しください。お待ちしています!

(2016/2/12 掲載)


学校給食が村の住民自身のプロジェクトとなっていくために

意識づけのワークショップを実施!

 当会が2015年1月から学校給食を実施しているジョドナットプール公立小学校で8月20日(認定)ワークショップデザイナー東宏乃氏、通訳アラム氏をお招きし、学校給食を地域コミュニティの力で自立して運営していくための意識づけワークショップを行いました。

 学校運営委員会やお母さんグループの栄養委員会、学校の先生、地域の有力者など参加者は25人。ボールゲームなどで楽しくアイスブレイクした後、5つの班に分かれて7か月間実施した学校給食の良い点・改善すべき点を話し合い、現状を認識。出てきた課題を解決するために自分たちに何ができるかを話し合う中で、話し合いは若干膠着状態。将来的に自立をめざすといえども、参加者の多くがJBCEAにまだ助けてほしいと考えていると思われました。

 そこでJBCEAが今後の計画、事業に投入する資金を徐々に減らし、学校給食事業を村人たちにハンドオーバーすることを改めて説明したところ、参加者から学校給食に必要な事業予算や具体的な方法などを教えてほしいという意見が出ました。今後、まずは村人とJBCEAが共に運営していくことをめざし、村で新たに学校給食運営委員会を組織して予算を公開し、一緒に学校給食を運営していこうという案が出されました。母親がローテーションで調理を手伝う、学校菜園を手伝う人を募集する、有力者に募金を呼びかけお寺のように運営できないかなど様々なアイディアが出ました。

 今回ワークショップ参加者から出た自立に向けての計画は、学校給食を地域コミュニティの力で持続させるための大切な一歩として、実現に向けて働きかけを行います。


現地事務所では:イード(イスラム教のお祭り)が終わって【2015年7月21日】

例年より1日短かった29日間の断食後のイードの祝日も昨日で終わり、今日から事務所が始まりました。村の女性たちの刺繍を入れたドレスの縫製作業が、最後の仕上げラストスパートです。

出来上がったものは、数人で品質チェックをしっかり行ない、最後は検針器を使ってのチェック(写真)。予定を立てて、決められた納品日を守っての生産は、毎日の仕事が、勉強です。

心を込めて作る作品が、次の仕事につながります。